今回はオーガニック給食実現に向けて!
研修に参加してきました !
なんとなくオーガニック給食っていいよね!えいえいおー!
こんな方はぶっちゃけお勧めしません。
え,,,なんでよ。冷たいなあ。
理由があるんです。simpleなのですが、
意見がかなり偏っているからです。(笑)
軸がしっかり確立されていて、共感できる!でもそこは違うかな、でも前を向いて進もうよ!
という建設的な意見交換ができる方はぜひお読みくださいm(__)m
レビュー第二弾の方では
オーガニック給食 調理ノウハウ、フランスと日本の食に認識について楽しくまとめますので、
そちらをお待ちください。
現場向けオーガニック給食研修会 参加レビュー
CPPFrance×NPO法人こどもと農がつながる給食だんだん(CPPJapan)
オーガニック給食を給食現場から進める研修会に参加させていただきました。
半年もの間、開催実行委員会チームで打合せを繰り返し、研修の場が用意されていました。本当に有難いです。
現場調理に携わっていない私が参加したワケ
私は学校給食を調理する立場ではなく、大量調理の現場を選んだことは一度もありません。
学校給食に関わっているわけでないのに、どうして参加したの?
私は参加してこんなことを知りたかったのよ
- オーガニック給食に変えていくノウハウ
- 大量調理でオーガニック食材を扱うコツ
- CPPフランスでの学校給食の考え方
今回はレビュー第一弾として、
上記の中でもオーガニック給食の変えていくノウハウの部分について紹介していきますね😊
CPPFranceとは
フランスで15年前からオーガニック給食実現のため、
行政・学校への講習、調理技術・献立作成のための食事プランや献立などの活動をされています。
現場のサポートも行うという点で、まだ日本ではほとんど聞いた事がないような取り組みをされています
そんなCPPフランスさん。最初から順調だったわけではありません。
今から15年前には、オーガニック先進国であるフランスでさえも夢物語をされてきたそうです。
そんな中でも地道な努力の結果、フランスでは2018年エリガム法が実現。
フランスドルドーニュ県とでは有機100%の学校給食が実現していますが、そことも強い連携をされており、
なんと3000食をも提供する給食センターの100%オーガニック化も実現例もあるそうです。
参考:オーガニック給食が法律に?!エリガム法のポイント
- 2018年に制定された10省庁が関与するフランスの食に関する法律
- 公立の学校給食の50%は環境配慮されたもの、そのうち20%はオーガニックにしなくてはいけない
- 目的1 農業流通を改善し、農家に妥当な報酬を支払う(農家を保護)
- 目的2 健康的で環境配慮された食べ物を公共の食堂で取り入れる
CPP Japan こどもと農がつながる給食だんだん
給食ブログ フランスの学校給食を変えた法律エガリム法①より抜粋
コスト高騰と食材調達の秘密
日本での学校給食のセンター方式の場合、実現が難しいって聞いたけど、フランスではなんでできたんだろう?
そう思ったあなたは、きっとオーガニック給食の活動のプロですね!CPPフランスの方にコスト・調達の面でどのように課題をクリアしたのか聞いてみました。
コストの課題
CPPフランスが目指すのは
100%オーガニック 手作り。なるべくローカル。
この手作りがポイントです。既製品はとても高いです。なので、手作りにする事で価格をコントロール。コストを抑えているそうです。
野菜の流通の課題
オーガニックのこだわった野菜を大量に集めるのはとても大変です。
そもそもオーガニックに取り組む農家さんが少ないので、野菜の安定供給も難しいのが現状です。。
学校給食では大量に同じ種類の野菜が、計画的に必要なんだ
そうそう。そこでCPPフランスは地元の企業とも連携して流通の課題をクリアしています
1年間に使う野菜の量を計算して次年度の発注量を連絡する。
こうすることで農家さんは決まったかかっくで必ず売れる保証ができるのでとても喜びます。
また、流通経路に関しては
流通を専門にしている会社と食材のプラットフォームを立ち上げたました。
県・会社・農家を繋なぐ地元のネットワークを駆使することで、流通の課題するのは難しくなかったそうです。
企業との連携!スピード感あるよね!
そうだね。やっぱり進めていくには熱意だけでは進まないんだ
行政にこんな提案していませんか?
行政や市議会議員さんとお話ししていると
実際に実現するには、コストや流通の課題は必ずと言っていいほど聞かれます。皆さんオーガニックがいいのはわかっているんです。
Q 実際どうやるの?コスト面も課題だし… 野菜は手に入るの?
A オーガニックっていいですよね!子供の健康にも環境にもこんなにいいんです!だからそれはそちらで考えてよ!
こんな提案していませんか?(少し大げさかもしれませんが)
行政の方もどうしたらいいのかわからないんです。
やり方も突破口もわからないし、正直本当にそこに気持ちが向いているのかさえ不明瞭です。
だから、ある程度計算して根拠用いる事、そして提案ベースで物事を進めていく必要があると感じています。
実際どうやって進めていこうと思っているのかというところまで
農家・企業・県(市町村)の担当者と話をすり合わせていく事が必要なのではないでしょうか。
参加団体の講演
今回、講演の最後に、各参加団体からのプチ公演がありました。
COARS
人・モノのブランディング(販路開拓、拡大、販売コンサル、メディア運用サポート、写真動画撮影)
マッチングコーディネート(農業体験、ビジネス、マルシェ)/講師・セミナー/製造販売
豊岡市の地域おこし協力隊のお二人(森本莉永さん、田中樹さん)が代表を務められています。
地域で農業を支えるプラットフォームを作られております😊
コープ自然派
北播磨子どもの食と未来を考える会
兵庫県北播磨地域で、学校給食のオーガニック化を目指して活動されています。立上げから1年で5人のメンバーが35人となり、実際に支部化されながら活動を進められています。ワークショップや映画上映会、行政との連携を進められている想いのあるママさんチームです。
本日のお野菜提供農家さんより挨拶
兵庫県豊岡市コウノトリ共生部農林水産課
オーガビレッジ宣言をされた豊岡市。豊岡モデルは千葉県のいすみ市での有機米導入の際にもモデルとなりました。今回は農林水産課の方より、豊岡市の現状、給食現場の報告などがありました。
感想と日本でのオーガニック給食推進の展望と期待
今回、兵庫県で活動されている団体さんが多く参加され、横のつながりも強化されたように感じました。
兵庫県はオーガニックビレッジ宣言に手を挙げている自治体が全国で最も多いそうです。
オーガニックビレッジ宣言の中にはオーガニック給食に関することも言及しやすく、よりオーガニック給食の動きは加速していく事と思います。
もし、あなたがこのような市町村にすんでいたら、提案が無くても、勝手に流通・コストも解決してくれる、かもしれないですよね。
でも、なかなかそういう市町村ばかりではありません。
いま、日本に必要なのは、点と点になっている活動を繋ないで
自分たちでオールを漕いでいくような前向きなアクションであると考えています。
今後はCPPフランスさんのような
ノウハウのある団体が日本でも活躍することで
実現の可能性、スピード感がぐっと早まっていくんだろうなと思っています。
オーガニック給食に向けた活動について
オーガニック給食って何?
環境に配慮した農作物(いわゆるオーガニック)を学校給食に取り入れようという動きです。
SDGs(持続可能な開発目標)の中にも
気候変動に具体的な対策を、緑の豊かさを守ろう と、述べられています。
子どもたちに安心安全な給食をという側面以外にも、環境負荷に配慮する面からも
取り組みが盛んになっています。
何してるの?
オーガニック給食の活動では、各地域で有志の方で団体を立ち上げ、
学校給食を変えていこうという動きをされています。
実際にはマルシェやイベントワークショップ、
食に関する映画の上映会、農業体験、行政との連携を進めているところが多いようです。
仕事でないからこそ、誰もがフラットである組織
もちろん、仕事でないからこそいい面もたくさんあります。
参加する方に上下関係なく、対等な立場で話し合いの場を持てます。
組織団体によりますが、自分の思いを形にするときに手伝ってもらえるチームワークもできるでしょう。
ボランティア活動の本質的な課題
ここでボランティア業界にずばり切り込みます。
あくまで活動は収益を生むものではないことが多いのですが、それは社会を変えたいという熱い想いで動かれているので求めるところではないのです。
しかし、実際に育休が終わって仕事が忙しくなった、負担が増えたから距離を置いた、他の趣味の方に興味がうつってしまった。こんな方は実際に多く目にします。というのも、私自身も、そんな気持ちを経験しているらです。
先ほど述べたように、実際に進めていくにはイベントの段取り、外部団体のとの連携の他、具体的に進めていくには企業や行政、農家さんとの仲介となって話を進めていくケースも出てくるかもしれません。
さて、そうなると活動にどれだけの人が参加できるのかは想像できますか?
ボランティアの社会的な評価と参加動機
そもそもボランティアで得れるものは何でしょうか。
やりがいを得たい、社会を変えたい、チームワークをかんじたい、楽しみたい。など人それぞれです。
物事は簡単に得れるものほど興味が移るのは早いし、一方簡単には成し遂げられないほど粘り強さが必要です。
私たちは何のために活動するのか
オーガニック給食の活動は簡単に実現するものではありません。
自分たちはなぜ活動をしているのか(存在意義)、
何を成し遂げたいのか(ミッション)
この軸は、定期的に見返し、自分に言い続けることが活動を続けていく最大の秘訣であると感じています。
私の経験では、補助金の申請で夜が眠れなかった日も、イベント終わりの関係者へのお礼のメールを大量に打つ時も、
この二つが無ければとっくにやめていたかもしれません。 時間を割くわけですが、時間は勝手に湧いて出てくるもでははないので、やはりどこか負担が出てきます。その負担を承知で進めていく覚悟がないとできない領域に達していました。
もちろん、小さな子供がいますので、家族との時間も欲しい。それでも成し遂げたい事がある。 そんあ揺れる気持ちに自分に信念がないと、ぱったり活動をやめてしまいそうになります。
個人として、自分らしくどう生きていくのか
モノも情報も溢れ、飽和状態にある今
自分が何を目指し、どんな生き方を選択していくのか、
まさに問われる時代であると感じています。
いいものは世の中にたくさんあります。その中で何を選択して行動するかはすべて自分次第です。
例えば、大阪から東京に行くとします。そこに時間とお金は全く気にしなくていいとします。
そこで新幹線で行くのか、電車で行くのか、ヒッチハイクで行くのか。
もはや価値観の違いであると感じています。
様々な選択肢がある中、家庭と仕事、さらに社会活動のバランスを課題に思う方は少なくないはずです。
実際に今まで活動をしてきた精力的な活動家は、圧倒的に子育て中のママが多く、育休中であったり専業主婦も少なくありません。
さいごに
さて、かなり言いにくい事をいってきました。
何が言いたいかというと、
私は、オーガニック給食の活動も、身近な食の改善も、すべて同時並行で進めていく必要があると思っています。
やりたい事はたくさんあるので、悠長に時間を使っているわけにはいかないんです。
私の判断基準は、
本気であること そして、愛のあること
せっかくなら人生、自分のやりたい事を追求していきませんか?
なんでも没頭するとめちゃくちゃ楽しいです!オーガニック給食の向けて活動、関わっている農家さんの気持ちも生半可なものではありません。どんな人といるかで自分の経験も考え方も変わります。
ダイアモンドはダイアモンドでしか磨かれないように、人は人でしか磨かれない。
これは本当です。
手を取り合い、様々な企業、団体と連携しながら進めていきたいですね。そこに集まる人は
いい人しかいないから。
それが私がこの道を究めたい理由でもあります。
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